4 リンキングを始める
成功への計画
計画とは、何をどのようにいつ誰がやるかを、あらかじめ決めることです。
周到な準備と計画は、活動が成功するための基本原則です。異なった考え方や取り組み方に対する柔軟性と寛大さもまた重要です。
全員がその目的と起こりうる結果について明確に理解しなければなりません。そして、私たちはなぜ何をするのかという趣旨を、かかわる人全員が納得しなければなりません。
期待される目標と、自分たちが成功したかどうかを判断する方法が、合意されなければなりません。
必要な専門知識を確保する方法を含め、人的資源についても考慮しなければなりません。仕事をし、適切に行動し、やるべきことをやる能力が必要です。各人が毎日使える時間にも配慮しなければなりません。参加したいと思っている人でも、もし他にするべきことが沢山あれば、時間を割くことができません。
計画立案は共同で行なうべきです。異なった観点を持った多くの人を巻き込むことによって、その計画にかかわった全ての人の深い理解と賛同と参加が得られるのです。
川の深さを測るときに両足を使う人はいない。―― ガンビアの格言
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リンクを始めるときには、既存の一時的な関係や、提携相手を探している地域を利用する場合があります。どのような形で始まるにせよ、どのような事業にも共通するように、リンクにも重要な多数の発展段階があります。
グループを形成する:
可能な限り包括的なリンクが最も成功しています。リンクの発案は一人の個人から始まるかもしれませんが、だれも一人ではリンクを維持することはできず、他の人の参加が必要です。計画中のリンクの両側で数人ずつを参加させましょう。
目標:
リンクの目標を制定するにあたって、両側のメンバーは参加の動機を明らかにする必要があります。自分の町や学校や団体が利益を得る可能性のあることが動機となっているかも知れないし、あるいは相手の地域が利益を得ることが動機となっているかもしれません。ただ、誠実と透明性が鍵です。関係が何に関するものかについての認識は、双方でおそらく違うでしょう。なぜなら提携相手の教育的、社会的、経済的、政治的、宗教的環境が自分とは全く違う可能性があるからです。
資源の可能性:
早い段階でリンクに必要な人的・金銭的資源の可能性について考えなさい。これによってあなたの目的を入手可能な専門知識に結びつけることができます。 野心的になってはいけません。小さく始めて、リンクの第一段階では明確で達成可能な目標を持ちましょう。
包含性:
はじめの考えが明確になったら、その案を組織内や地域内などより広い場で揉みましょう。最初は難しいですが、包含的であることはリンクを強くし、継続の助けとなり、対立や幻滅の可能性を少なくします。しかし、関係者はリンクの結果に対して異なった関心を抱いているかもしれないことを忘れてはいけません。
運営委員会:
リンクの両側で強力なコーディネーターのいる運営グループまたは運営委員会を作らなければなりません。グループのメンバーが長期間にわたり役職を持つか委任されることが不可欠です。地域社会の注意を喚起することは地域の支援を受けるために決定的に重要であり、中心メンバーはリンクの包括的代弁者として活動することもできます。もし地方政府とかかわるならば、全ての政党とかかわるように務めなさい。委員会の構成員に、財務、法務、広報、募金など、リンクに必要な能力を持った人を充てることも重要です。
リンキングに関してのさまざまな発言
千里の行も足下より始まる (=千里の道も一歩より起こる) ―― 中国 老子
明日は、今日から準備をしている人のものだ ―― アフリカのことわざ
リンクを始めようとしている人は、リンクの対象とされる南側の国のほとんどがヨーロッパの国々によって搾取されてきた、という事実を充分に意識するべきです。
―― バルバドス バディー・ラリエール
南側の国でリンクの設立にかかわっている人たちは概して次の点で恵まれているということを我々は容認する必要があります; a) 一定レベルの学校教育を受けていて、それはほとんど中学以上であること、b) 地元で、あるいは旅行した際に北側の人たちと交際する機会があったこと。彼らがリンクにかかわるのは、世界の発展、国際的な正義、興味を喚起する、などが主な理由であるものの、非常に個人的な理由もあるかもしれません。
―― シエラレオネ ヨハネス・マラー
私たちのコミュニケーション手段が複雑になればなるほど、私たちのコミュニケーションは少なくなります。 ―― 英国 ジョセフ・プリーストリー
北側の要求を満たすことに慣れた、という感覚があります。
―― 南北パートナーシップ
準備に失敗することは、失敗を準備するようなものです。 ―― 無名の人
異文化に関する学習は、必ずしも私たち自身の人種差別主義について何かを教えるものではありません。 ―― スリランカ A.シバナンダン
注:
パートナーシップ契約あるいは取り決めの覚書は、パートナー間で何らかの議論をした後にはじめて作成に取り組みます。
始める
下記の全ての項目に関してあなたの地域内および相手地域との間で話し合いが必要です

提携先を探す*
ルートは沢山あります。例えば:あなたの地域周辺にある既存のリンク、難民団体、教育機関、地方公共団体、UKOWLA**のような国のリンキング組織、インターネット
コミュニケーション
コミュニケーションの主な手段について合意しますが、可能な全ての方法を使いなさい。行き違いを避けるために、だれが主要な連絡相手であるか確かめなさい。全ての段階で連絡をとり合いましょう。
リンクのタイプ
両方の地域社会にとって最も適切なリンクのタイプを探しなさい。最初に考えていたものとはちがうタイプになるかもしれません。あなたのリンクは進展して多くの異なったリンキング・グループを含むようになるかもしれません。
コーディネーション
リンクの両側に強力なコーディネーター(調整役)を任命しなさい。ただし、知識を得る手段は必ず他のメンバーと共有すること。
地域紹介
あなたの地域を紹介する文書を合意された書式で用意し、自分たち自身や、周囲の環境や、地域のグループなどについて説明しましょう。提携先にも同様にしてもらいます。
将来像
両方のグループはリンクの将来像について同じ考えを持ち、合意し、これを定期的に参照しなければなりません。当初の考えを思い出す重要な手段として活用します。
委員会と専門知識
委員会に役立つ専門知識の分野を考えなさい。以下のものが含まれるでしょう:
財務:財源を取り扱うため
法務:慈善活動の法的地位のため
メディア:広報と宣伝
広範囲の支援者層に近づく手段:医師、牧師、校長、地方政府など
* 国連開発計画:各国の国連ボランティア事務所を通してパートナーシップを促進。
** UKOWLA: United Kingdom One World Linking Association
想像と柔軟性
南の国の想像が西側諸国の優越性を強化したら何が起きるでしょう? 北の国の想像が西側諸国の優越性を強化したら何が起きるでしょう? 人々が南の諸国をロマンティックに考えたら何が起きるでしょう? どのようにしたらこれらの概念や憶測を乗り越えて本当の対話と相互学習のための対等の場を作ることができるのでしょうか? この過程を始めるためには、現実や知識や異なる視点に対する我々自身の憶測と冷徹に戦う必要があります。
これらの観念についてパートナーと共に調査するのも一つの方法でしょう。しかしそれには信頼と、対話や違いや建設的な対立と互いの変化に対する開放性が求められます。
詳細な情報は下記を参照してください: http://www.osdemethodology.org.uk
もう一度よく考えよう:
どのような制約と仮定がありうるか、注意深く考えよう。
人:この仕事をするのに必要な人材と専門知識
資力:入手可能な資本と収入
時間:目標を達成するために必要な期限に注目
質問:
リンクの設立によって自分たちと提携先に生じると想定される全ての結果について考えましたか? 善意と良き意図だけでは不十分なのです。
チェックリスト:
□ あなたが提携先を選ぶ基準は何ですか?
□ あなたの提携先がリンクの展開から何を得たいかわかっていますか?
□ あなたと提携先の双方は、リンクを展開する自分たち自身の理由が明確ですか?
□ リンクはあなたの目標を達成するために最も有効な手段ですか?
□ 双方のグループは、目標達成に必要な知識、考え、経験、能力を持っていますか?
□ お互いから学ぶことが目標の中に含まれていますか?
□ 共通の課題を持つ方向に動いていますか?
□ 有効なコミュニケーションの手段を決めましたか?
□ 地元のグループをできるだけ多く参加させましたか?
□ 議論の際に「地域のリンキングの原則」に言及しましたか?
次のステップ:
・あなたの地域の中で最初のリンキング・グループを組織する。
・「批判的な友人」に手伝ってもらい、リンクが地域内に与える影響について考える。
・ふさわしい提携相手を探す。
・提携候補団体に連絡を取る。
・提携相手と話し合い、リンクの狙いと期待される結果について合意する。
・リンクを維持するために双方で必要な資産を調べる。
・コミュニケーションの明確な方法について合意する。
・リンクの両側にリンキング委員会を創設し、コーディネーターを任命する。
・パートナーシップ契約または覚書を作る
・SMARTの目標に合う、最初の小さな事業について合意する。
(Specific, Measurable, Achievable, Realistic, Time bound =
具体的、予測できる、達成できる、現実的、時間に縛られた)
・提携相手と共に定期的に進捗状況を再検討する。
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