Linking in UK(英国のリンキング)
リンキングは英国(UK)で始まった活動です。英国では医師として途上国の開発に取り組んだDr. Nick Mauriceによって、リンキングを全国に広めるための組織としてUKOWLA(英国ワンワールド・リンキング・アソシエーション)が1984年に結成されました。
さらに2002年にDr. Nick Mauriceらが中心となって英国の政府関係者、NGOなどが集まり、リンキングを政策レベルで促進するためのフォーラムBUILD(Building Understanding through International Links for Development)が結成されました。BUILDには50を超える英国を代表するNGOが参加しています。
英国国際開発庁も市民による国際協力を進める重要な仕組みとしてのリンキング活動の支援を行いはじめました。途上国だけを対象にするのではなく、途上国と先進国の市民の対等な交流と理解の上に立った国際協力を目指すリンキングの考えは次第にヨーロッパ全域に広がりを見せ始めています。
英国のリンキング最新情報
- BUILDのニュースレター 2010年1月号より
途上国のパートナーのためのフェアー・トレード・タウン
世界中の19か国に750以上のフェアー・トレード・タウンがあり、その中にはロンドン、ローマ、パリ、ブリュッセル、コペンハーゲン、ウェリントン、サンフランシスコなどが含まれ、国際フェアー・トレード運動がすでに成功していることは疑う余地がありません。 2009年8月には国際的なウェブサイトが開設され、サイトの社会フォーラムにはすでに430以上の会員が登録しています。
英国のランカシャーにある、市(いち)の立つ小さな町ガースタングが、2000年4月に世界初のフェアートレード・タウンであることを宣言したのがフェアートレード・タウンの始まりです。 英国ではフェアートレード・タウンはフェアートレード運動と「FAIRTRADE」の認証マークを推進するための手段として発展しましたが、この構想が世界に広まるにつれ、フェアー・トレードと貿易の公正にかかわる他の諸問題が出てきました。 このため、英国で「フェアートレード・タウン」(Fairtrade Towns)と呼ばれていたものが、他のいくつかの国では「フェアー・トレード・タウン」(Fair Trade Towns) と言い換えられるようになりました。
最近まで、フェアー・トレード・タウンは豊かな先進国の消費者の態度を改めることを目的としてきました。 しかしながら、最近になってアルフェナスがブラジル初のフェアー・トレード・タウンを宣言し、さらにその後でコスタリカのペレス・セレドンが宣言するようになると、考え方に変化が起きています。 今や、アルフェナスにいるフェアートレードのコーヒー生産者は、南北のリンクの考え方に立って、北半球のフェアー・トレード・タウンの消費者と直接取引するルートを開きたいと考えています。
ガースタングはガーナのニュー・コフォリドゥアにあるココアの産地と約8年間にわたってリンクを持ち、その間ガースタングの活動家とニュー・コフォリドゥアの生産者は英国でフェアートレードを促進するためにリンクを活用してきました。 そして今では、ニュー・コフォリドゥアの人々はさらに一歩前進して、アフリカで最初のフェアー・トレード・タウンになりたいという夢を持っています。 彼らはフェアートレードという言葉を地域の内外に広め、やがてガーナにフェアートレードを興してガーナの人々もFAIRTRADEマークのコーヒー、紅茶、砂糖、バナナ、さらにはチョコレートまでも買うことが出来るようにしたいという大きな目標を持っています。
彼らは、英国でフェアートレード・タウンになるために必要とされている5つの目標を取り入れ、南北のリンクを持っていてしかも現在はFAIRTRADEマークが使われていない国の地域に適用しようとしています。
ニュー・コフォリドゥア=ガースタング・リンキング協会 (NKGaLA 、 在ガーナ) が提案したガーナにおけるフェアー・トレード・タウンのための5つの目標- FAIRTRADEマークが既にある国のフェアー・トレード・タウンと地域社会間のリンクがあること。
(注: 途上国の地域にある地方自治体に承認されたパートナーシップ協定が必要) - フェアートレードの市場で販売する協同組合の会員はその地域の住民であること。
(注: 地域社会はここから直接的な利益を得る必要は無い) - フェアートレードとFAIRTRADEマークを、町内の学校、宗教団体や他の地域組織に広める。
(注: 対象地域におけるFAIRTRADEマークの認知度を知るための調査を行なうのも良い) - フェアートレードと貿易の公正を推進するために、適切なキャンペーン行事や報道番組に参加する。
- 地域社会の中でフェアートレードの推進を継続させるために、フェアートレード団体を作る。
(注: 地域間リンクを行なっている団体と提携するか、同一の団体でも良い)
各種の情報源:
- フェアートレード・タウン関連 = Fairtrade Foundation www.fairtrade.org.uk
- 国際フェアートレード・タウン www.fairtradetowns.org
- ガースタングとニュー・コフォリドゥアのリンク www.garstangfairtrade.org.uk
- 全ての件に関する問い合わせ先:
Bruce Crowther, Fairtrade Towns Coordinator
Tel: 01995 601258,
bruce.crowther@fairtrade.org.uk
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ゴールド・スター・コミュニティーズ・プロジェクト
2009年の「国連・貧困撲滅のための国際デー」のために、第一回ウェールズ・アフリカ・コミュニティー・リンク全国会議がUKOWLAとの共同主催、地方政府同盟の協賛により、10月17日にウェールズのランドリンドッドで開催されましたが、満席となる85名以上が参加しました。
会議ではa) 対象とする開発問題 b) アフリカ内の地域 c) 関与しているセクター、の3分野に従って参加リンクのグループ分けをしてネットワーク化することが出来ました。 反応はきわめて積極的で、会議の報告書が作成され、翌年のウェールズ・アフリカ・リンク会議を2010年10月9日に開催することを決定しました。
「ウェールズ・フォー・アフリカ」の擁護者であったウェールズのロードリ・モーガン首相の引退に伴い、ウェールズの議員たちと共同で地域社会のリンク提唱活動をすることがますます重要になっています。 ウェールズのカーウィン・ジョーンズ新首相は「ウェールズ・フォー・アフリカ」に対する倍の支援を約束してくれました。 私たちはWAG(ウェールズ議会政府)と緊密に連携して、地域社会のリンクが、ウェールズとDFID(英国国際開発省)の新リンキング構想とを相互補完し、価値を高めるのに有益であることを確認していきます。 より大きな場面では、ゴールド・スターが12月にコペンハーゲンで開催された気候変動サミットにウェールズの代表団を派遣するための支援をしました。 サミットにはウェールズとリンクを結んでいるウガンダ、エチオピア、マリ、ザンビアの代表者も出席していました。
WCVA (Wales Council for Voluntary Action) はウェールズ内のプロジェクトの名称や位置づけの見直し作業をしています。 新年には「ウェールズ・アフリカ・コミュニティー・リンク」の新しい資料が完成します。 ウェールズで展開している国連ゴールド・スターの枠組みは、ウェールズのリンクに対する賞や助成金提供の形で、このプログラムを引き続き支援します。 見直し作業は、地域社会間パートナーシップの直接支援・展開、および草の根や市民ネットワークに見られる広範な特性を反映しています。
私たちは今2010年の国連ゴールド・スター賞の審査をしている最中ですが、11件の応募があり、ウェールズ・ザンビア・リンクのドクター・ムウェンヤ・チンバを議長として、BUILD、ブリティッシュ・カウンシル・ウェールズ、オックスファム、フェアートレード・タウンズなどから派遣された専門家の審査員団で審査しています。 2010年の授賞式はウェールズ議事堂で3月1日のセント・デービス・デーに開催され、国連関係者と新任のカーウィン・ジョーンズ首相が出席します。 これは中央政府から権限委譲されて10回目の記念日にあたります。 授賞式では、外に眼を向けた国際的な
リンクをウェールズが長期間支援してそこから学んできたこと、そして地域間パートナーシップをたたえます。 最善のものを評価して他の人々を激励するためです。
クレイグ・オーウェン
cowen@wcva.org.uk* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
DFID(英国国際開発省)のコミュニティー・リンキング・プログラム (DCLP)
――英国と発展途上国間の地域リンクを支援するためのDFIDの新計画について――
DFIDのコミュニティー・リンキング・プログラムは、英国と発展途上国の地域社会間のリンクを支援する事によって、世界的な諸問題に関する意識と理解を高めるための新しい計画です。 このプログラムはDFIDのUKエイドから資金を得て、ブリティッシュ・カウンシル、コミュニティーの結束研究所 (iCoCo)、英国宗教間ネットワークおよび海外ボランタリーサービス(VSO) の共同体によって運営されます。
英国内300以上の地域グループでは、2009年9月に始まったDCLPの基礎調査を完了しました。この調査は、当プログラムが提供する資金面とそれ以外の支援の方針を決めるために使われ、このプログラムでは500件の新規で質の高いリンクを3年間にわたって支援します。
多数のBUILD会員を含む包括的な組織は、この調査やプログラムに関する情報をそれぞれの会員に広める手助けをしました。 調査は2009年12月31日に終了しました。 この調査をした団体は、2010年3月にプログラムが始まる際に、新たな資金やその他の支援について最初に知らされます。
この調査は、英国のリンキングが広範囲で多様であることをすでに浮き彫りにしており、結果は春に公表されます。 地域団体の報告によると、中南米、アフリカ、アジアの25カ国以上とリンクがあります。 報告書はBUILDを含むリンキング組織に配布されます。 要約は調査に参加した団体に送付され、ウェブサイトからもダウンロードできます。
最近ウェールズのランドリンドッドで開催されたUKOWLAとゴールド・スター・コミュニティーズの会議で、当プログラムの代表者たちがこの新しい計画を紹介し質問に答えました。 このプログラムはウェールズ・アフリカ・リンク、UKOWLA、BUILD、コミック・リリーフやその他のリンキング・プログラムと緊密に連携をとり、学んだことや良い経験を分かち合うようにしています。
DFIDのコミュニティー・リンキング・プログラムは2010年3月に英国の全4地方でイベントを行って正式に発足します。 間もなくこれらのイベントの情報が明らかになり、様々な助成金、研修、支援などの詳細が発表されます。
当プログラムの詳細や基礎調査報告書をご希望の方はJane.Grantham@britishcouncil.orgへご連絡ください。ジョイス・オグベレガ
j-ogberega@dfid.gov.uk - FAIRTRADEマークが既にある国のフェアー・トレード・タウンと地域社会間のリンクがあること。
Linkingの提唱者 Dr. Nick Mauriceからリンキングジャパンに寄せられたメッセージ
It is fantastic to see this Linking Japan website.
The only way in which we can solve some of the major problems facing the world is by living with, learning from each other and working together. We live in a global society. A pre-requisite to addressing global problems must be an understanding of the different social, geographical, economic, cultural and religious environments in which we live. Developing true friendships with people from different parts of the world at the community level, based on trust and respect will make a major contribution to world peace.
This website makes a major contribution towards pointing people to the road to peace through partnership. From it you will collect ideas and hopefully see ways in which you personally can become an active, global citizen.
Nick Maurice
リンキングについての関連サイト
-
Linking Toolkit of Good Practice
*日本語訳
英国のリンキングを促進するためのBUILDが作った 「リンキングのためのツールキット」は以下のような構成になっています。日本語訳(部分、仮訳)は浅田瑤子氏や自治体国際化協会の有志の協力によるものです。
翻訳のボランティアを募集中です。協力していただける方は
まで。
「リンキング・ツールキット 〜その課題とチャンス〜」
リンキング・ツールキット全体の目次
1 なぜリンキングするのか?
2 リンキングの原則
3 パートナーシップ
3a 背景
3b 批判的に関わる
3c アドボカシーと行動のためのリンキング
4 リンキングを始める
4a 成果を生みだす
4b 戦略的計画とは何か
5 平等
5a コミュニケーションと言語
5b リンクの資金調達
6 観察と評価
7 リンクの維持
7a 地域全体に関わってもらう
7b リンキングから学ぶ
7c 訪問と交流
8 問題解決
- 英国の国際開発庁のリンキングについての見解
Public Consultation Document on the Format of DFID's Linking Scheme
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